1994年に設立されて以来、ドーン財団は組織の形態は様々に変化してきました。今は、規模も小さい一般財団法人として事業運営に取り組んでいますが、その理念の核になる想いは変わらず、男女共同参画を啓発推進していくための事業を展開してきました。

ここ数年は、コロナ感染症対策など想定を超える社会的課題や環境変化の波を受け、集合型講座の企画運営は課題も多く厳しい運営が続いています。一方、デジタル配信が一般化する中で、広域的に事業参加者が集まるなど、ドーン財団からの発信がより広く全国に知られるようになってきました。共感を育むためには、やはり、小グループであっても、対面での理解、分かち合いの場、が効果的であり、集える場づくりの大切さを改めて感じています。

自主事業は、多くの皆様からの、「賛助会」や「はなみずき募金」として、ご寄附いただいた財源を運用し、小規模ながらも「支え・応援する」事業や「未来を育てる」事業などを、理念を継承する大切な事業として継続しています。また、蓄積してきた専門性が発揮できる受託事業も、組織運営のために拡充していく必要があります。

男女共同参画の推進が、日常の社会活動の中に定着していくように、労働と生活が両立できる<実質的な平等>の実現のためにも、ドーン財団の活動をより多くの皆様にご理解いただき、支援の輪をさらに広げていくことが大切であると考えています。

一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団

                        代表理事・常務理事 燒野嘉津人